毒親育ちの解毒中ブログ

毒親育ちがセルフケア目的で始めたブログ。毒親の洗脳、陰謀論、宗教やスピから脱却しました。

毒親、毒祖父母はよく怒鳴る

自分の両親がまともではない、と知ってから徐々に毒親への恐怖心は小さくなってきた。まともな人間だと思っていたからこそ、「私は親からダメ出しされるのだ」とほぼ毎日自分を卑下していた。

健全親育ちに比べるとまだまだ自尊心は低いが、自我や自信は少しずつ回復傾向にあると思う。卑下する必要がない、むしろ卑下するように仕向けられていたと分かったので。

 

とはいえ改めて振り返ると、私の養育環境にまともな大人はいなかったかもしれない。

遠方の祖父母に会う度二人は口喧嘩していた。

 

祖父は自己中で、自分の思い通りにならないとすぐに機嫌を損ねる人間だった。祖母はそんな祖父に語気を荒くして反撃する、というのがお決まりのパターン。

 

子供の頃の私は話の内容まで理解はしていなかったが、「祖父母はいつも喧嘩している」「怖い」と怯えていた。孫に見せる優しい笑顔と、夫に向ける怒りのギャップが凄まじく、いつ私も怒鳴られるのだろうと恐怖していたのだ。

 

祖父母に会うと家族全員で外食をするのが恒例だったのだが二人が喧嘩しないほうが珍しく、私にとっては地獄だった。

「今日は行きたくない」とでも言おうものなら、毒母からの「どうして!?」「行こうよ! 美味しいよ!」としつこい説得が始まるのだった。私が泣いて嫌がっても、問答無用で連れて行かれた。これでは拷問だ。

 

留守番のできる年齢になっても地獄の外食は続いた。

拉致されるように連れ出された回転寿司店で、「もっと機嫌良さそうにして。じいちゃんとばあちゃんの前でしょ」と毒母は言う。

――行きたくなかったのに無理やり連れて来たのはアンタだろ――! 毒母に怯えていた子供の私は何も言えずに、黙って睨むことしかできなかった。

 

祖父母に会うと嫌な目に遭う。

怖い目に遭う。

私に拒否権はない。嫌だと思うことも、言うことも認められない。毒親に引きずられて強制的に外食させられる。

祖父母は鬼の形相で怒鳴り合う。

 

自分で書いていて思ったが、こんなのメンタル病まないほうがどうかしてる。意思を無視され続け、嫌なことを強要され続けたのだから。

 

祖父母だけでなく、親戚も親戚で私は苦手だった。

叔母夫婦も怒鳴り合っている姿が印象強い。というかそれ以外覚えていない。叔母のヒステリックな怒鳴り声が嫌だった。叔母の旦那さんは酒癖が悪く、大声を出す人だった。端的に言うならチンピラっぽい感じ。

叔母夫婦は可愛がろうとしていたが、私にとっては大声を出す怖い人でしかなかった。

 

子供の頃から私が静かな場所が好きだったのは、怒鳴り声が届かない安心できる空間を無意識に求めていたのかもしれない。

身近な生育環境に、大声を出して怒鳴る人間しかおらずビクビクして生きるしかなかったあの頃の自分を「よく耐えたね。お疲れ様」と労いたい。